1988-04-20 第112回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
宇津教授が発表した標準式とはどういうものであるかということについて、あなたが今説明されたことと大体同じであるのではないかというように考えているわけでありますが、そう解釈していいですね。
宇津教授が発表した標準式とはどういうものであるかということについて、あなたが今説明されたことと大体同じであるのではないかというように考えているわけでありますが、そう解釈していいですね。
ただいま宇津教授から地震予知計画全般にわたりまして御説明がありまして、さらにつけ加えることは特にないのですが、二、三の問題について私の意見を申し上げてみたいと思います。 まず第一に、地震予知は一体可能であるのかどうかということでございます。現在、地震は地殻の勇断型の脆性破壊であるというふうに考えられております。
第二点の、東京地域の観測体制はどうかということでございますが、先ほど宇津教授からお話がありましたように、東京周辺は、そういう観測という点からは非常にやりにくいところでございます。地震を観測するにいたしましても、非常にノイズが高い。
○茂木参考人 ただいま宇津教授からお話しがありましたのと、私全く同感でありまして、繰り返し述べる必要もないような気がいたします。
たとえば根室地震は、ここにおります宇津教授が指摘されたのでありますが、空白地域がありまして、それと歴史的な地震のつながりぐあいとあわせまして、根室の沖に地震が起こるであろうといわれたものであります。そこにまさに起こったわけであります。現在東海地震があぶないのではないかといわれている一つの根拠は、この空白地帯があるからでございます。
それから去年は、科学研究費を宇津教授が代表者ですがいただきまして、私たちは東海大学丸という船をチャーターいたしまして、十一月の十日から二十日まで地震計を入れまして、火薬を投げることを特に各方面に頼みまして了解してもらいまして、そこの地殻の縦波の速さをはかってきました。この結果はまだ出ていないのです。観測は成功したと思っておりますが、全部データを整理するのは一月とか二月にかかります。
また、私どもだけではなく、国土地理院、名古屋大学の宇津教授の一統の方々あるいは東京大学浅田教授及びその一統の方々がそれぞれこの東海地方周辺で観測を強化なさって、もうすでに始まって、またこれが四十九年度にはさらに強化されると伺っております。